2018台湾旅行-24:橋頭糖廠五分車
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日本統治時代に産業の一つとして南西部の平野を中心に盛んだった製糖業は徐々に衰退し、ほどんどの糖廠が廃業した。が、サトウキビ運搬のために張り巡らされた路線のごく一部を利用して観光トロッコを走らせたところ非常に受けがいいので、現在では5箇所の元糖廠で走らせている。
十数年前にすでに溪湖・蒜頭・新營・烏樹林の各糖廠に行った。
この4糖廠ではトロッコの乗車中「延々としゃべり続ける観光アナウンス」があった。そのうち3糖廠は動画を撮っているので以下に再掲する。改めて観るとそれぞれの糖廠の違いも面白い。
溪湖糖廠:台鐵の「彰化」からバス
蒜頭糖廠:台鐵の「嘉義」からバス(高鐵の「嘉義」の方が近いので現在は経由してるかも)
なお、映像では折り返し地点に近づくにつれて建設中だった高鐵の駅が見えてくる。
新營糖廠:台鐵の「新營」から徒歩
なお、烏樹林は博物館になっている。「新營」からバスだった。
そして、ようやく橋頭に来られた。なお、橋頭糖廠五分車と言いながら糖廠とは反対側の高雄花卉農園中心と捷運の駅を結んでいる。もともとは糖廠内の線路とつながっていたが、捷運を通すためにここで切れたのだろう。
「捷運站」発13:30の便に間に合った。チケット売り場に近づくと、年配の係員が日本語で話しかけてくる。要約すると「チケット(80元)は往復で帰りはどの便に乗ってもいい」とのことだ。
どうせ戻ってくるから撮影は後回しにして乗り込み、席を確保する。
注意事項がぼんやりわかる
車窓を動画で撮った。距離的におかしいとは思ってたが、ネットで25分とあった所要時間は10分程度だった。
「高雄花卉農園中心」に着いた、まずは撮る。
来し方を見る
振り返る
切符売り場
トロッコの屋根は瓦葺風である
サトウキビ列車も初期はSLで牽いていた
20分後の折り返し列車で戻ってもいいんだが一応見て回ろうと思う。その前に飲食コーナーへ行ってソフトクリームをいただく。南に来ているから気温は夏並みである。
その後ウロウロしてみたが、ぱっとしない。
蜜蜂館:はちみつレモンのDIYとか書いてあるが、セルフサービスなら自助という中国語がある、謎だ。
入ってみたが人がいない。
唯一花卉農園らしい施設の内部、販売もしている
ナウシカの「王蟲」でしか見たことないが、繁体字だとこの字なんだ
日本人が発見した胡蝶蘭の台湾固有種
入場する分には無料だから日曜で親子連れがいっぱい来ているが、賑っているのはバーベキューコーナだけだ。
台湾には「ふりがな」があり、子供向けの情報には付いている。こう書かれると縦に読んでしまうが横書きである。
古いトロッコもあった
さて、帰ろう。「農園站」発15:00に乗る。
さっきの年配の係員が改札兼運転士なので当然こちらの駅へ来ている。鋏を入れてもらうとその横にいた切符売り場の小姐が「つまらないものですが」と。訛りのない日本語に耳を疑ったが、彼女が手にしたものを見ると使用済みのトロッコのチケットが2枚。私は切符鉄でも蒐集鉄でもないが「絵柄が違うんですね、ありがとう」と日本語で答えそのチケットと一緒にご好意をいただく。わざわざ待っていてくれたと思うとかたじけない。
台湾で観光するとたまにこのように「日本人に対する好意」を受けることがあるのだが、それは日本時代の先人達の行い故である。十数年前に台北の街角で「日本人かい、昔はありがとう」とその時代を知るであろう年代の人に日本語で声をかけられた。台湾にはそういうご年配が少なからず居るのだ。いただいたチケットは、この世代が絶えても日本時代のプラスの面が語り継がれる可能性を示唆している。
しかしまあ今回は「鉄ちゃん」としても甘やかされてしまった。首からカメラ下げてトロッコをバシバシ撮ってビデオも回してればそれとわかるわな。
「捷運站」に戻った
左上の高架は捷運である
振り返る
切符売り場
なお、このトロッコは平日は団体予約でしか乗れない。サイトにある「例假日」が土曜日を含むかどうかはわからなかったので日曜日に来た。
[私が覚えた中国語24]
迷(ミィ):愛好者・ファン・マニア
だから「鉄ちゃん」は鐵道迷(ティエダオミィ)である